Color Change Patch Execution of Patch Color Change pokopen Lynx

+++ 色改変ノススメ +++
以下は私が改変をするにあたっての大まかな手順です。
少しでもこれから改変しようかな?とういう人の参考になればと思います。

【注意】ロムのバックアップは必ず取ってください。
作業前にオリジナルをコピーしておくことをお勧めします。


ツール紹介
私が改変を行うにあたって、愛用しているツールです。

RGB_WIN<->NEOGEO
WindowsのRGB値をNEOGEO用の数値に変換(リアルタイムで取得可能)

FPM
2つのファイルを比べ、変更部分を解析後、それをFireFlower用のパッチに書き出してくれます。

上記ツールは「くま工房」の熊田さんが公開されています。




1. 改変したいキャラを選びスクリーンショットを取る。
まずは改変したいキャラのスクリーンショットを取ってください。
「Win Kawakus」では、「capture」のフォルダへ png 形式で保存されます。これをIEなどで開きbmp に保存し直すと、後でペイントなどで作業をする場合楽でしょう。

2. RGB_WINを使い、値を出す
RGB_WINを使い、キャラの色の値を求めます。知りたい色の部分にマウスカーソルを重ねると、RGB値とNEOGEOの色値を自動的に取ってくれます。色は1色につき4桁の値からなっています。(図1)では「服の一番明るいグレー」を調べていて、値は「79 27」です。

だいたいロムのバイナリの値は同系色でまとまっていて、「明るい色→暗い色」もしくは「暗い色→明るい色」の順番で並んでいるようです。

ここでは、2PのKULAの値を出してみました(図2)。値を調べる前に、キャラの色を抜き出して並べておくと、調べやすいと思います。

(図1)

(図2)

3. Pロムからアドレスを調べる。
バイナリエディタでPロム(kof2kでは257-p2.romです(注)を開き、検索機能などを使い、アドレスを探し出します(図3)

2でも話しましたが、色のバイナリは同系色でまとまり「明るい色→暗い色」もしくは「暗い色→明るい色」で並んでいるようです。たとえばKULAの髪の場合「FF 7F FE 0F CB 2D 」の順番ですが、もし、これで見つからない場合は「CB 2D FE 0F FF 7F」と逆にしてみます。

それでも見つからない場合は、「FF 7F FE 0F」「CB 2D FE 0F」のように 値の幅を狭めてみると良いかもしれません。ここが一番面倒で時間が掛かります。

(注:最新のkof2kのものはp2.binという名前のようです。p2.romで見つからない場合はp2.binで探してみてください。
(図3)

4. 変えたい色を決め、その値を出す
変えたい色を決め、それからNEOGEOの色値を出します(図4)。変えたい色を作るのが面倒な場合は、イメージした色に近いキャラをスクリーンショットに取り、抜き出すと良いかもしれません。下のKULAの場合は他の金髪のキャラから値を持ってきたりしました。
(図4)

5. 数値を書き換え、ロムを保存する
4.で作った変えたい色の数値をもとにバイナリエディタで書き換えていきます(図5)。
書き換えをが終わったら、ロムを保存し、圧縮ソフト等で正規のロムと入れ替えます。

【注意】ロムのバックアップは必ず取ってください。作業前にオリジナルをコピーしておくことをお勧めします。

入れ替え後ゲームを起動し、色が変わっているのを確認します。(ここでは髪のアドレスのみを変えてみました。)

(図5)

6. FPMでFireFlower用のパッチファイルを作る
書き換えと改変のチェックが完了したら、ここでFireFlower用のファイルを作るため、オリジナルと改変後の2つのロムファイルを用意します。ここではオリジナルを「257-p2_old.rom」改変後のロムを「257-p2.rom」とします。

(図6)
FPMを起動し「Old File:」の部分にオリジナルのロムのパスを記入します。 (Browse(1)のボタンを押しファイルを指定すると自動的にロムまでのパスが入力されます。)

同じように「New File:」には改変後のロムのパスを、「pat File:」には保存する先のパスと作成するパッチ名を入力します。ここでは「kula_blond.pat」をデスクトップに作るように指定しました。

(図7)
すべてのパスを入力できたら、GO!!のボタンを押します。解析が終わるとpatファイルが指定した所に出来ると思います(図8)。
(図8)

7. パッチファイルの編集&確認
出来たpatファイルをエディタ等で開くと(図9)のようになります。
先頭に「*(アスタリスク)」がある行はパッチ実行時にコメントアウトされる部分ですので、制作者名やコメントを入れても良いでしょう。
ここで気を付けて欲しいのは「FILENAME」の部分がパッチを当てるファイル名になっている事です。今回の場合kof2kですので必ず「257-p2.rom」になっていることを確認してください。
(図9)

8. FireFlowerを使い、オリジナルのロムにパッチを当てて確認をする
個人で使用する場合は良いのですが、配布する場合などは、そのパッチを実際にFireFlowerで実行してみて、ちゃんと色変更できているか確認します。



大まかですが、以上が改変の手順になります。
バストアップや勝利画面等も多少グラデーションの幅が増えるだけで、同じ方法でアドレスが見つかると思います。

また、デバックBIOSを使用した色改変の方法が夜月さんのサイトにて詳しく紹介されております。


※トップページより「COLOR EDIT > KOF 2001-KOF 2002-SVC」にて解説されています。

おかしい所等ありましたら、メールや掲示板で連絡をしていただければ幸いです。



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